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再修理から帰っていらっしゃった。
いらっしゃったと付けるぐらい気品があるカメラだ。
私のはキズも多く外観が少しボロイんだけど。
アルパというカメラ。
35mmフィルムを使ったカメラでライカを超える当時最高級なカメラだ。
私は初めてこのアルパを見たときは美しいなんてこれっぽっちも思わなかった。
一眼レフがまだ研究者用と思われていた時代のカメラだからかファインダーは斜め上から
のぞくようになっていたりする。
はっきり言ってそれほど使いやすいもんじゃない。
しかし、友人の持つアルネアのブラックペイントをイジラセテもらった時から
このカメラ、黒じゃなくても欲しいかも・・・と感じ始め
現物を手に入れると、愛しさと切なさと心強さと・・・いや、美しさを感じ始めた。
大きさも今や私のメイン機にまで上り詰めようかとの勢いのライカSLよりも一回りも小型だし。
握った感触は重さを含め悪くない。
特に元々バルナックライカ用として持っていた、マクロスイーターとそのフードを付けたお姿はさらに美しく感じる。
多分、ファインダー頭部のロゴタイプやALPAというロゴタイプの美しさなんだろう。
私の友人は、マダマダカメラはフィルムだよ!、引き伸ばしたら違うよ!
なんて鼻息荒く威勢を張っているが、私はそうは思わない。
すでに時代は流れているのだし、昔のレンズや機材が昨今の最新技術で造られたカメラに
モハヤかなうはずは無いと思っている。
昔のポルシェやフェラーリが現代のVWのスポーツモデルにスピードでも操作でもかなわないのと
一緒だと思う。
やはり私はこの往年のカメラたちを使って楽しんでいるのは、そのカメラの美しさや、使い心地など
ポルシェのナローを愛する人のようなものだと思っている。
使いにくいのは同じだ。w)
そして、たまにこんな私のようなド素人でも、自分で美しいと思える写真が撮れると感動する。
趣味ってそんなもんだと思うんだけどね。
マダマダ友人の鼻息は荒い。w)