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時計趣味という悪性腫瘍の進行はとりあえずそのなりを潜めております・・いやおりました。
もう欲しいものありません。(ウソ買えないだけです。)
元々懐中時計の内部の美しさに惹かれてしまい、『この時計の中身はどんな宝物なんだろう』と
いう、悪性ムーブメント症候群というポリープが出来て、その後腕時計に走るという人とは違った
病気の発症をしまして、今や完全な末期患者なのです。
でも末期患者の良いところは相当なお金持ちでないと病気が進行しないということです。
だって買えませんもん。欲しい物ははるか天高く、ジャンプするぐらいでは買えないのです。
これ以上病気は進行しません。(いいなァ~誰か ランゲ&ゾーネ ください!)
ただ、たま~に末期患者の知識を駆使しているとお宝にめぐり合うこともありまして・・・たまに
病気が進行します。
某所より拾い上げてきたブツでございます。
1940年代の戦後、チェコ軍用時計のロンジンのBIGパイロットウォッチ!
そう、ライカと同じように黒塗り様が付いた、ヴィンテージ時計でございます。
こいつは、某所のガラクタの中で風防はキズキズまっ白、秒針とれ、竜頭すっぽん抜けという
チョーガラクタ価格で売っておりまして、コレなら治る!!と思い拾ってきました。
かつて私は時計屋さんの時計教室にも通っていたので、一通りの標準ツールは持っているのですよ~
カメラのレンズもホトンドが安々の委託品を悪友商会からもらっているので、自分で解体&注油も
このツールで治しております。(ホトンドヘリコイドが硬くって、注油で復活しております!)
そして裏フタあけてご開帳!!おお17石のチョー高級バージョン!!
色々調べるとこいつはL15.68Zという帯磁性を取り入れた最終バージョンでして、その時代のコンクールでも
優勝したチョー優秀なキャリバーでした。こんなお宝キャリバーを見つけるとほんとうれしいっス!
精度もノン注油でホトンド狂わなかったので行けそうです!
サスガにこんないい物は自分の手では技術が伴わないのでオーバーホールはプロ任せにしますが、
いいもん拾いました。
基本腕時計は黒い文字盤の時計が好きなのでどうしても黒い顔の時計ばかり集まります。
どうやら悪性腫瘍は黒いようです。笑)